こちらでは、ぜんりんかん幼稚園の様々なことについて、Q&Aスタイルにてお答えいたしております。
本園に対してより深いご理解をいただくための一助にしていただければ幸いです。
※ご質問に対しましてのお答えの内容は毎年度見直しを図っているため、
予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。


A〔お答え-1〕



【幼稚園概要】

Q1:『ぜんりんかん』の名前の由来は?
A: 
 学校法人桐朋学園善隣館幼稚園は「隣人に善しみを通ずる」という善隣精神に基づいて昭和42年4月に創立されました。本年創立53周年を迎えました。

 この善隣精神は隣人を愛し、その幸福を願う善意を基調として地域社会の人々の、ひいては世界の平和と幸福を願う精神に通ずるものにほかありません。
 桐朋学園の由来は、昔から桐(学園)には鳳凰(子どもたち)が集まり(朋になること)その力を養い、やがて鳳(おおとり)のひながこの桐の中から次々と力強く飛び立っていくことを願い、桐朋学園と名付けました。

 また、『善隣館(ぜんりんかん)』の名称の由来はもう一つございます。

 本園創設前、理事長の故 丸岡夏子は、創立者並びに現名誉園長の丸岡 隆と出会うまで、東京都江戸川区にあります「善隣館保育園(ぜんりんかんほいくえん)」にて開園当初より保母(現保育士)として保育に携わっておりました。当時の善隣館保育園園長は故 増子とし先生です。ご存じでしょうか?卒園シーズンに愛し唄われやまない「おもいでのアルバム(〜いつのことだか 思い出してごらん〜)」を作詞された方です。善隣館保育園は増子先生の理想とする園として開園され、大学にて専門である幼児教育「領域:音楽リズム」の講義を持つかたわら、創立者及び初代園長としてそのお考えを実践されていました。

 時を経て、名誉園長と理事長は「自分たちの幼稚園をつくりたい」という思いから横浜のとある畑にその場を見つけ、幼稚園を創設し、開園することとなりました。増子先生はそのことをとてもお喜びになり、開園の折り、温かなご指導とご助言と共に、『善隣館(ぜんりんかん)』という名称を分けてくださったのです。

 そして今、この地に『善隣館幼稚園(ぜんりんかんようちえん)』があります。


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Q2:ぜんりんかん幼稚園にはどのような施設がありますか?
A:
 ぜんりんかん幼稚園の施設構成をご紹介いたします。本園は大きく分けて、ブロック館(年長および年中棟),つみき館(年中および年少棟),エントランス館(つみき館中央),多目的ホール(ブロック館最上階),プレイガーデン(つみき館前の中庭),室内温水プール棟,園庭,芝生のお庭(天然芝生の第二園庭),絵本のお家(図書室),第一専用駐車場(プール棟隣接)および第二専用駐車場(本施設より東へ約100m)で構成されています。周りは、畑を始めとした豊かな自然環境で囲まれております。そのため、四季を通して、園には沢山の動植物が遊びに訪れてくれます。

本園の全園舎は耐震検査を既に済ませており、現行の耐震基準を十分に満たす強度を確保しております


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Q3:ぜんりんかん幼稚園の先生はどのような資格を持っていますか?
A:
 理事長,園長,副園長(保育アドバイザー兼任),クラス担任,年少組副担任,プレイルーム担任(補助員を除く),預かり保育担当者の以上は、幼稚園教諭専修免許(大学院修了者のみ取得可能),幼稚園教諭一種免許,幼稚園教諭二種免許の教員免許状,保育士資格のいずれかを、あるいは重複して全員が所持しております。教職員一同とも力を合わせ、誠実に、丁寧に、子ども達一人ひとりとかかわらせていただいております。


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Q4:園長先生と副園長先生について教えてください。《平成27年度版より追加》
A:
 平成26年度より本園副園長の丸岡敏隆が園長に就任し、同保育アドバイザーの丸岡絵理が副園長兼保育アドバイザーに就任致しました。また、それに伴い、本園の創設者であり開園より平成25年度まで園長を務めて参りました丸岡 隆は名誉園長に就任しましたことを改めてお知らせ致します。

 私、丸岡敏隆は、幼少期より善隣館幼稚園と共に過ごしてまいりました。創設者である丸岡 隆・丸岡夏子からは、「善隣館幼稚園は、当時は畑以外に何も無かったような横浜のとある畑地をご縁があって譲っていただき、作業員の方々と一緒になって整地し、それから汗水を流しながら少しずつこの幼稚園を創り上げていった」というお話しを幾度となく聞かせていただいておりました。本園の園庭や温水プールにありますモザイクタイルの壁画を一度は目にされことがお有りかと思います。同壁画は創設者の二人がデザインを考案し、タイルを砕き、一枚ずつ丁寧に貼り付けていった手作りの作品です。私はその壁画を目にする度に、善隣館幼稚園に込められている創設者二人の思いの強さが伝わり、身が引き締まる思いをして参りました。

 そして、その思いを是非とも受け継いで参りたいという意志のもと、創設者の母校である青山学院大学文学部教育学科心理学専攻(現心理学科)へ進学し、学習心理学の面から幼児教育を学びました。その後、実践教育への専門性を深めるために、上越教育大学大学院学校教育研究科 幼児教育学専攻へ進学し、保育環境における保育者の行動特性を専門として学びを深めました。
 本園の基本理念であります「バランス保育」「させる・やらせる保育からの脱却」等は、同大学院における修士論文「保育形態が保育者の行動特性に及ぼす影響について」の研究結果が基礎基本となっております。同研究において私は全国から抽出した複数の幼稚園を対象に、在籍する全保育者の援助行動を記録し、カテゴリー分析法による比較分析を行いました。
 その結果、次の二つの研究結果を得るに至りました。

@保育者先導型の一斉的設定活動形態を中心にしている園では、子どもに主導権を委ねるべき自由遊び等においても保育者が子どもを先導している場面が非常に多く見受けられ、指示・命令・注意・禁止を与えている回数は自由遊び中心型幼稚園と比較して5倍以上に達すること、また、その一方で、自由遊び中心型幼稚園では、保育者が先導するべき一斉的設定活動(製作活動等)においても、子どもに行動決定権を委ねている場面が顕著であり、その結果、規律性や技能面が到達度水準に達していないケースが比較的多く見受けられること。

A園代表者が専門性(幼稚園教諭免許状等)を有し、直接指導にあたっている園では、そうではない園と比較して、在籍する保育者間の保育行動特性に正の共通項が非常に多く見受けられること。


 以上の研究結果を基礎に、本園の保育理念であります「自由選択活動形態と一斉的設定活動形態とのいずれか一方に偏らず、両者の均衡が保たれた保育を目指すこと(=バランス保育)」、「保育者は子ども達へ常に教える・与える存在であるという立場から脱却し、子ども達と相互に影響し合う流動的な立場に立つこと(=させる保育から脱却)」が形成されました。他でも申し上げておりますが、この考え方は時代による保育の流行や世相に極めて左右されにくい「強固かつ普遍的な理念」と自負しております。

 また、幼児教育において、保育者の援助行動、とりわけ「言葉による働きかけ」の質を高めることが、子ども達の心身バランスの取れた健全な発達のために如何に重要なことであるか、ということも同研究を通して学ぶことができました。その考えは、大学院修了後に着任しました、本園の担任経験を通して、より強く、より確かなものとして受け止めております。

 私が園長に就任した後も、これまで培われてきた創設者の思いと上記の基本理念や方針を大切にし、全教職員が同じ考え方のもとで子ども達一人ひとりと丁寧に誠実にかかわらせていただくことを心掛けて参りますので、保護者の皆様におかれましては、何卒これまでと変わらぬ温かいご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 最後にこの度就任致しました園長 丸岡敏隆、並びに副園長 丸岡絵理の経歴をご紹介させていただきます。


【園長 丸岡敏隆・経歴】
○学校法人桐朋学園 善隣館幼稚園卒
○横浜市立飯田北小学校(現:飯田北いちょう小学校)卒
○桐蔭学園中学校卒
○桐蔭学園高等学校卒
○青山学院大学文学部教育学科心理学専攻(現教育人間科学部 心理学科)卒
○上越教育大学大学院学校教育研究科幼児教育学専攻 修士課程修了(修士号取得)
 ※修士論文「保育形態が保育者の行動特性に及ぼす影響について」
○学校法人桐朋学園 善隣館幼稚園担任教諭のち副園長就任
○学校法人桐朋学園 善隣館幼稚園園長就任
○玉川大学教育学部通信教育学科履修(保育士資格取得)
◎保有教員免許状・資格/教育学修士、幼稚園教諭専修免許状、保育士資格


【副園長 丸岡絵理・経歴】
○長岡カトリック天使幼稚園卒
○新潟県長岡市立表町小学校卒
○新潟県長岡市立東中学校卒
○新潟県立長岡大手高等学校卒
○聖徳大学短期大学部保育科卒
○聖徳大学児童学科心理コース卒
○上越教育大学大学院学校教育研究科幼児教育学専攻 修士課程修了(修士号取得)
※修士論文「幼児の達成動機づけに関する研究 −課題遂行に及ぼす「雰囲気」の影響について−」
○東京学芸大学大学院学校教育研究科研究生(学校カウンセリング)修了
○学校法人桐朋学園 善隣館幼稚園担任教諭のち保育アドバイザー就任
○社会福祉法人愛育会 横浜文化保育園副園長就任
○学校法人桐朋学園 善隣館幼稚園副園長就任(保育アドバイザー兼任)
◎保有教員免許状・資格/教育学修士、幼稚園教諭専修免許状、保育士資格


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