こちらでは、ぜんりんかん幼稚園の様々なことについて、Q&Aスタイルにてお答えいたしております。
本園に対してより深いご理解をいただくための一助にしていただければ幸いです。
※ご質問に対しましてのお答えの内容は毎年度見直しを図っているため、
予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。


A〔お答え-2〕



【教育方針・園の特色について】

Q1:ぜんりんかん幼稚園では何を大切にしていますか?〔本園の保育方針〕
A: 
 子どもは“誰かに遊ばされる存在ではなく、自らの力で遊ぶ存在である”。
 私達はそのように信じ、子どもたちの個性を温かく見守ることを基本理念とし、一人ひとりが自分の力で考え、自主的・意欲的に行動できるように援助することを保育の重点に置いています。


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Q2:ぜんりんかん幼稚園の特色は何ですか?
A:
 “遊ぶこと”、それは子どもが成長していく上で必要な糧を得るために欠かすことができない学習経験の一つです。子どもは保育者の意図によって「遊ばされる」存在ではなく、自らの意志に基づいて「遊ぶ」存在です。すなわち、子どもは主体的に「遊ぶ」ことによってはじめて、何事に対しても自らの力で行動しようとする主体性、他者と共に一つの目的へ向けて行動しようとする協調性、また、他者の考えを受け入れつつ自分の考えとの接点を模索しようとする社会性などを育んでいくことができるものと信じています。そして、それらの基礎を学ぶ場として幼稚園は存在しています

 以上を踏まえ、本園では自由遊びをはじめとして、各種教材を使用しての学習、専任講師による体操や水泳の援助学習など、様々な学習経験を通して、それらの力をバランスよく身につけることができるよう、子どもたち一人ひとりとかかわらせていただいております。各幼稚園における保育の特色を「自由保育」や「一斉保育」等の保育形態により表現するお声を耳に致しますが、それを本園に当てはめるとするならば、自由選択活動にも一斉的設定活動にも偏らない(偏らせない)バランスの取れた保育形態、すなわち『バランス保育』が本園の大きな特色と言えます。

 また、保育環境の面において、本園では一人ひとりのその子らしさの芽を育(はぐく)み、個性を温かく見守ることを保育の重点において、子どもの持てる力が十分に発揮できるよう保育環境の充実を図っています。具体的には、温水プール施設,屋内多目的ホール,園庭と天然芝グラウンド(砂の園庭と芝生の園庭),絵本の家を完備しており、保護者さまからの多様なニーズにお応えして、スイミングスクール,サッカースクール,文字の読み書き教室,英会話教室,ダンススクールなどの課外教室も充実しております。

※保育中に行う正課のスイミング(全園児対象)と課外教室のスイミングスクールは、時間や教育内容等が異なります。詳細につきましては園にお問い合わせください。


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Q3:ぜんりんかん幼稚園として子どもたちに是非身に付けてもらいたい力とは?
A:
 私達は「ヒトが人(ひと)として成長する」ために、大きく二つの力が必要であると考えています。一つは、自分が思ったこと、考えたこと、感じたこと、興味や関心や好奇心に基づいて、自分の持てる力を存分に発揮して行動しようとする力、すなわち、『自己実現力』です。これは主に十分な時間と環境が用意された中での自由遊び等を通して大きく育まれるものと考えています。そして、もう一つは、ヒトが人として成長し、社会の一員として歩んでいくために、人間が代々継承している文化(読み,書き,音楽など)を受け継ぎ、社会に適応し、集団の中で他人と協調して行動できるための力、すなわち、『集団適応力』が大切であると考えております。

 それら二つの中で、まず始めに大切にするべき最も基本的なことは、誰かに指図されてから行動するのではなく、自らの考えや判断に基づいて行動できる力であると考えております。したがって、本園では『自己実現力』の育成を保育理念の基本としております。しかしその一方、私達はそれと同じくらいに『集団適応力』の育成も大切であると考えております。なぜなら、子どもは幼稚園で初めての集団生活を経験し、その中でいずれ入り行く社会生活の基礎を学ぶからです。人の話をしっかり聞く力、集中して物事に取り組む力、友だち(他者)と協力して一つのことを成し遂げる力、相手の気持ちになって物事を考える力などは、それが礎となっております。

 以上を踏まえ、本園では、上記の二つの力のいずれか一方に偏らないことが重要であると考えております。前者のみでは、自己中心的なままであり、いつまで待っても聞く耳が育ちません。しかし、後者のみでは、指示を待たないと行動できない人間になりかねません。そこで、これらの対極とも受け取れる二つの力が、どちらかに偏ることなくバランスの取れた状態で一人ひとりの子どもに備わることこそが最も大切であるとの考えから、本園では『バランス保育』を推進しております。

 私達は、この保育理念がその時代時代の流行や世相に極めて左右されにくい普遍的かつ強固なものとして、今後も自信を持って推進していく所存です。


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Q4:『プールを通しての保育』とは?
A:
 本園では保育の一環として、幼児の体力の増強をはかると共に、水への恐怖心を取り除き、楽しく水慣れができるように温水プール施設における年間を通しての水泳教育(全園児対象)を取り入れております。温水プールでは、滑り台や汽車ごっこ、輪くぐり遊びなど、楽しみながら水慣れができるように配慮しております。

 水泳の援助指導は、ドルフィンキックの創始者である元オリンピック選手の長沢二郎先生(代表)のドルフィン・スイミングクラブ専任講師が担当しています。

正課の保育スイミング(全園児対象)においても、課外教室と同じく、ドルフィン・スイミングスクール専任の水泳指導員が援助にあたり、クラス担任が補佐しております。


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Q5:英語とふれ合う機会について教えてください。《平成30年度版より追加》
A: 
 全国の小学校では、令和2年度より施行される「新学習指導要領」に基づき、それまで小学5年生・6年生を対象として行われてきました「外国語活動」から、国語や算数と同じく「英語」を教科として正式導入し、その対象も小学校3年生からとするという方針が決定しています。

 そうした中で、横浜市の小学校では、これまでも「横浜版学習指導要領」として全国に先駆けて「外国語活動」が行われており、令和2年度は「英語」教科を全国に先駆けて先行実施する予定です。

 それらの教育的展開を踏まえ、本園では、幼稚園教育から小学校教育へ移行する「アプローチプログラム」として、「英語に触れ、英語で遊ぶ」機会を設けるべく検討し、平成30年度より正課に「英語」を導入致しました。

「正課「英語」の中で子ども達へ働きかける際は、幼児期が日本語を学び始めている段階であるということ、さらには、幼稚園教育の本分が「幼稚園は遊びを通しての学習活動を基本とする(現行の幼稚園教育要領より)」ことから、「遊びを通して英語に触れ合い、親しむ」ことを基本方針として推進しております。

 また、講師に関しては、本園の正課である「水泳」や「体操」と同じく専門講師(ECCジュニア)を迎え、年長児を対象として、親しみを感じながら英語に触れ、文字を見聞きしたり、言葉を発する機会を積極的に設けさせていただくように努めております。


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Q6:“どろんこ遊び”の考え方についておたずねします。
A: 
 私達は“どろんこ遊び(砂あそび)”をとても大切にしております。なぜなら、“どろんこ遊び”は、子どもたちの遊びの原点そのものと考えているからです。砂場は、園庭の中において「ひとり遊びが成立しやすい場」です。さらに、「ひとり遊びをしながらも、周りにいる他者の遊びがとても見やすい場」でもあります。砂場において「ひとり遊び」しながらも、周りの友だちの行動を少しずつ把握し、そこから次第に友だちとの会話が始まり、やがては友だち同士で協力しての“お山作り”や“川作り”や“砂だんご作り”等へと遊びが発展していきます。また、砂は「掘る」「固める」「壊す」など、柔軟性に富んだ素材です。そして何よりも「思う存分に汚れることができる場」でもあります。

 上記を踏まえ、本園では、子どもたちが毎日“砂遊び”や“どろんこ遊び”を楽しんでもらえるよう、砂遊び道具の充実や砂場の整備に配慮させていただいております。


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Q7:年長児は就学前ですが、何かやっていますか?
A: 
 幼稚園から小学校へ進学するにあたり、子どもたちの精神面においても、発達段階の上でも、スムーズな就学期への移行はとても大切なことです。

 本園では、「集団適応力」の一つ、すなわち代々受け継がれてきた優れた文化をしっかりと身につける観点から、学習教材※を使用しての文字の読みや書き数概念の学習、楽器に触れる機会、さらに、体力づくりの一環として専任講師による水泳や体操の学習活動を取り入れております。それらを通して、心身共に健やかな成長を促し、一人ひとりが自信を持って小学校へ進学できるよう配慮させていただいております。

※学習教材は、年少組より継続的に取り組む時間を設けております。


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Q8:保育日数について教えてください。
A: 
 下記の通りです。保育日数につきましては、各学年とも文部科学省が定めております年間保育日数を満たすようスケジュールを組ませていただいております。詳細につきましては、年度始めに年間行事計画を通してお知らせしていますが、年度ごとに多少日程が異なりますので予めご了承ください。
 また、平常保育時、土・日曜日は休園となっておりますが、園行事よりましては、土・日曜日に行う場合があります


《保育日数》
●1学期:4月 8日頃〜 7月20日頃 ●夏期保育:4日間※
●2学期:9月 1日頃〜12月21日頃 ●室内温水プール開放日:3〜4日間
●3学期:1月 8日頃〜 3月22日頃

※各学期は、保育日数や祭日・祝日の関係により2,3日程度前後することがあります。
※年長組は、夏期保育とは別に2日間のお泊まり保育を予定しております。


《保育時間》
●月〜金: 午前8時30分〜午後1時50分 ※
●土  : 平常保育はお休み【園行事を除く】

※登園時間につきましては、各スクールバスの到着時間により前後いたします。


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Q9:先生は、その日の保育を振り返ったりしていますか?
A: 
 はい、私達は「反省のない保育はあり得ない」という考え方の上に立っております。その日の保育、その日の子どもたちの姿に、どれほど満足していようとも、その中のどこかに必ず反省すべき点があるはずです。ですから、私達は、毎日の保育に対する反省をとても大切に考えています。

 より具体的に、反省会では、その日の子どもたちの姿を取りあげた上で「自分の援助は適切だったのか?」「他にどのような援助があり得たのか?」「次にどのような援助をすべきか?」等の反省や、「その時の私の援助によって、子ども達の姿がこのように発展・展開していった」等の事例を皆で参考にする等しております。

 上記の反省会を職員全体の場で日々行っております。また、それとは別に、毎週およびその時の状況に応じて、各学年ごとの反省会も設けております。さらに、それらに加え、副園長と保育アドバイザーが各クラスの中へ一緒に入り、保育終了後に担任と一対一で反省会を行い、自分では気付き難い反省点をその場で取りあげ、次に生かせるように話し合う場も設けております。

 以上のような態勢を維持していくことこそが、保育のレベルを維持・改善・向上していくための最善の策と考えております。


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Q10:『保育アドバイザー』ってどのようなことをするのですか?
A:
 「保育アドバイザー」は、子どものたちの成長に関する問題を捉え、よりよい方向へと向かえるよう保育者と共に模索することを目的として平成15年度より設置いたしました。保育アドバイザーの役割としては保育者と密接に連携し、お子さまの保育の手助けをさせていただくことが主となります。さらに、その過程において、保育者が抱いている迷いや悩み、子ども自身が抱いている考えや今後の方向性について、適切なアドバイスをさせていただくことを心がけております。

 これまでにおいても、保育者が抱く子どもたちの成長に関する様々な問題につきましては、日々の全職員や各学年による反省会で話し合う場を設けてきました。しかし、子どもたち一人ひとりの姿をより詳しく捉えるためには、専門分野の者を交え、解決法を検討していくことの必要性を常々感じておりました。そこで、これまで以上に保育の充実を図るため、子どもたちの心のケアに加えて保育者への適切なアドバイスも兼ねる、専門の『保育アドバイザー』を設ける運びとなりました。

 保育アドバイザー』に就いているのは、現園長と共に大学および大学院で幼児教育学と発達心理学を専攻・修了し、本園のクラス担任としても保育実践を積み重ねた現副園長が担当しております。

 今後も、子どもたち一人ひとりが抱える不安や悩みを乗り越え、活き活きとした表情で園生活を楽しんでいただけるよう支援してまいりたいと考えております。